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なお、上記2テーマの需要規模は、おおよそ下記のようになるものと考えられる。
雑海藻駆除船……道南太平洋沿岸(南茅部町〜戸井町)で採そう漁業(こんぶ)を営む漁業協同組合数は14である。このうちの約7割が漁業協同組合ごとに本計画による雑海藻駆除船を導入すると仮定すれば、概略の需要規模は下記のようになる。
単価×組合数×確率=@78百万円×14×70%≒780百万円(約10隻)
この10隻を5年間で整備すると仮定した場合、年間1.6億円程度の需要が見込める。これは、平成7年度の北海道中小造船業の新造船建造実績(鋼船、FRP船)が約33億円であることを考慮すると、年間建造実績の約5%となる。
ほたてけたびき網漁船……オホーツク海沿岸(稚内市〜斜里町)で、この漁業に用いられる漁船は概ね70隻程度と考えられる。このうちの約7割程度が代替建造の対象となり得たと仮定して、概略の需要規模は下記のようになる。
単価×総隻数×代替率=@133百万円×70隻×70%≒6,600百万円(約50隻)
現在、「小型機船底びき」が年間7隻程度建造されており(154頁参照)、その7割程度(年間5隻)が代替建造されると仮定した場合、年間6.7億円程度の需要が見込める。これは、平成7年度の北海道中小造船業の新造船建造実績(鋼船、FRP船)の約20%となる。

 

 

 

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